痛い
それでも思ったんだろ
その白さを手に掴んでさ
痛いほど手につかみ
本当の白さを教えてほしい
目の前に降ってきた雪を
手にそっとすくい上げて
飛び散る前の一瞬に
絡みあう視線
アスファルトが見えなくなるまで
白さ探しつづけ
やっとみつけた欠片さえ
風と共に消えていく
痛いほど手をつかみ
本当の白さを教えて欲しい
白い白い 雪の声
騒音に掻き消されて
静かな時は訪れなくて
どこかでたとえその時がきても
疾風のように走り去っていく
痛いほど手がつかみ
本当の白さを教えて欲しい
誰かが教えてくれるなんて思ってないけど
てのひらに落ちるたび飛び散って
痛いほど手はつかみ
本当の白さを教えて欲しい
どこかで誰かが囁いた
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