そんな顔をする貴方に
殺戮はぴねす
ふわふわ羽が生えて
望めば宙にでも沈める気がした
まるで沈殿物のように
そこに溜まって
願いよ願えと
その羽を思い切り引きぬいて
そこでせめてもの慰めを呟いた
ぴんとはったお耳を
片方突き立てて遠くから聞こえる
声を聞いていた
まるで突き刺すように
辛辣に僕を呼ぶ
異形の姿の僕は立ったまま
僕を見ないで
おおきな声で叫んでいた
可愛らしい君に似合う色なんて
熟知しきっているから
怖がらずにこっちにおいで
綺麗に着飾ってあげる
悲しそうに笑う貴方に
殺戮はぴねす
嬉しそうに泣く貴方に
殺戮はぴねす
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