寒いんだ
寒くて寒くて
堪らない
体が寒いのは何故だろう
息が苦しいのは何故だろう
あたしはうずくまって
世界を見回すのだけれど
温めてくれるあの炎は
どこにも見当たらなくて
仕方がないから息を吐いて手を温めた
心の寒さは消えなくて
温まる筈の掌も
少しずつ体温を失っていく
光がみえるのは何故だろう
風が渦巻くのは何故だろう
あたしはうずくまって
世界を見回すのだけれど
冷たくひかるあの光は
あたりを照らしてあたしをみるだけ
手で頭をおさえても消えてくれないと知った
冷たい光は温かく照らし続ける
それを拒絶して
寒いほうがよいと駄々こねた
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