ただの戯れ
そう信じてた
でもこちらを見ていたのは
まっすぐな目が見るということ
正直それにのまれるんじゃないかとヒヤヒヤした
それでも目はまっすぐこっちをみていて
彼女がみているのは真実だとすぐきがついた
「正直者が損する時代だぜ?」
鼻でふんと笑って教えてやった
得意げになりながらいってやった。
「嘘つきが損をする時代でもあるわ」
すぐに意味がわかった
手錠の音とフラッシュの音
正義の報道というやつらしい
さらし者にされ
やっと気がついた
正直者の目に
何かをやったなんてこの際いわなくてもいいだろう
それでも彼女は見ていたのだから
誰一人きがついてくれなかった僕のこと
それがたとえなんのためであろうと僕はうれしかったんだ。
「そんな目で見るな」
本当のところどうでもよかったんだけど
とりあえずただの戯れとおもって声出した
そしたら気がつかない間に
目の前が見えなくなっていた
「どこかいけばいいだろう?」
「これ綺麗じゃないか」
深みにはまるなんてつもりはなかった。
「その眼でもっとみてくれよ」
ああ、それこそ正直者の目
すべてを白日にさらしだした眼だ。
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