はしる はしる はしる
まっくらを
白い息でまぎらわせつつ
ぼくは、
はしった
まっくらを
白い息でまぎらわせつつ
ぼくは、
はしった
いちばん星が
きらきら、きらきら
僕の上でまたたいていた
くらやみを走る僕は
それだけで
家に帰れる気がした
安堵の吐息は
白く白く
暗闇の寒さに覆いかぶさり
消えてゆく
凍えるてのひら
ぎゅと握って
石につまづこうが
犬にほえられようが
前に家に
走り続けた
醒めない夢の中じゃ
家なんてありゃしないのに
手探りで
くらやみかきわけて
ないはずの家で
ドアが開いた
夢から目が覚めるって
しんじていい?
僕は扉に手をかけて
目を伏せた
起きるはずないのに
小さな夢しっかと
握りしめて
きらきら、きらきら
僕の上でまたたいていた
くらやみを走る僕は
それだけで
家に帰れる気がした
安堵の吐息は
白く白く
暗闇の寒さに覆いかぶさり
消えてゆく
凍えるてのひら
ぎゅと握って
石につまづこうが
犬にほえられようが
前に家に
走り続けた
醒めない夢の中じゃ
家なんてありゃしないのに
手探りで
くらやみかきわけて
ないはずの家で
ドアが開いた
夢から目が覚めるって
しんじていい?
僕は扉に手をかけて
目を伏せた
起きるはずないのに
小さな夢しっかと
握りしめて
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