風が吹く
春をつげる風が
髪を撫でる
春風
憂鬱さで僕は花を枯らせる
そのたびに心に靄がかかったようで
ゆっくりと歩くちかみちは
僕と同じ色を纏っていた
日陰でも春は訪れ
にっこり笑う花々
僕の髪を風が撫でる
芽吹き命を預けて
空を自由に舞うから
どうか忘れないで春風
ここに僕がいること
鬱憤を晴らそうと
お天気雨にてるてる坊主
ゆっくり描く君の顔は
誰かににて寂しげ
緑から零れた陽だまりに
猫が丸くなって
欠伸をして
髭を風にゆらめかせた
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